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木,森林の日本の現状

 



二酸化炭素(CO2)の固定化と言う事ばかりを書いてきましたが、木(森林)を育てる事は次のような様々な利点も考えられています。何れも我々にとって大切なことばかりです。恐らくは更にもっと様々な力も持っている事でしょう。


森林の効用
気温条件の緩和
湿度条件の緩和
防風
防霧
水源の涵養(かなりの保水力、浄化力をもっています)
侵食防止、崩壊の防止
防火―延焼の阻止
避難地
騒音阻止
汚染物の吸着
塵埃の吸着
環境指標
鳥獣魚類の保護(海、漁業は森が育てると言われています)
保健、休養
風致保全
教養、教育 等



以上の様に見てきますと、木で家を建てていく事が、如何に素晴らしく、又必要な事で有るかと言う事が分かると思います。


先人から受け継いできた技術と実績も、既に我々は持っている訳です。唯、身近に有りすぎる為に、かえって木の素晴らしさを知らない、忘れてしまっただけの事で、自信がないだけです。次のような新聞の記事に如実に表れています。


1994年の朝日新聞の朝刊に、別に対比された訳でもなく次のような記事が載っていました。"壁紙から発ガン性物質"とタイトルされた記事と、"汚れた空気も校倉よせつけず"と言うものです。前者では、塩化ビニールの壁紙では、十万人に少なくても数人が発ガンする危険が有る、白蟻駆除剤による健康被害の訴えは後を絶たない、畳の防虫処理には、水田で撒く量を大幅に上回る農薬の使用、と言う内容のもので有り、後者では、"木には湿気の調節だけではなく、空気を浄化するフィルター機能も有る………古代人の知恵が現在の大気汚染にも有効だったのは驚き!一般の木造家屋にも幾らかの空気浄化作用が有り、木の表面積の多い校倉造にも当然有るとは思っていたが。"と言う内容です。


この他にも、"ビル屋上・高架上など緑化"…都市熱を抑え疲労回復効果(日経新聞)、とか"地球温暖化防止"鉄筋より木造建築・貢献(日経新聞)、"木造校舎を見直そう、「疲労少ない」データーも"(サンケイ新聞)、"地球温暖化の[防波堤]森林、杉の植林が進む日本の人工林……成長過程の人工林は二酸化炭素(CO2)の吸収量が多く、地球温暖化防止への貢献度も高い。日本全体の二酸化炭素(CO2)吸収力、自家用車が排出する2700万トンに相当"(サンケイ新聞)等、如何に木が優れているかと言う記事で溢れています。

このままで良いのだろうか・・・
 
 

Planning Based On Ecology

中垣建築計画設計事務所 


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